製品パッケージに見る製品の表示義務~スコッティ編~

succoによるPixabayからの画像

日頃目にするティッシュ。そのパッケージを気にして見る機会はあまりないかも知れません。しかしそこには製造業の受ける法規制に一端を垣間見ることができます。今回はパッケージから製品と法律について解説します。

スコッティ

図中のマーク部分はそれぞれ製品の表示義務に基づいて記載されている内容です。

  1. 特許
  2. 材質表記
  3. 製造場所表記
  4. 家庭用品品質表示法による表示

細かく見ていきましょう

1.特許

特許は特許情報プラットフォーム(https://www.j-platpat.inpit.go.jp/)において、誰でもその特許情報を閲覧できます。閲覧には特許番号の情報、ここでは4537330さえわかれば十分です。

この発明は廃棄しやすいティッシュペーパー容器の発明です。この特許は2007年に公開されていることから数年もすると特許が切れます。すると他のメーカーでもこの仕組みを活用することができます。

2.材質表記

お菓子の袋、ペットボトルのラベル、缶など。日常のどこかでこのマーク見たことがあるかもしれません。これは資源有効利用促進法に基づく表示です。

この法律によって、再商品化義務と識別表示義務が課されています。これらの紙やプラのマークは刻印・印刷サイズについての規定もあります。義務であるため罰則もあります。

詳細については経済産業省のホームページで確認できます。

経済産業省

3.製造場所表記

食品表示法において製造所の表示が義務付けられていますが、今回紹介しているティッシュペーパーについては後述する家庭用品品質表示法において義務はありません。義務がない場合には、日本製というブランドイメージを付加する目的でついていることが多いです。

食品以外で原産国表示をよく目にするのはですね。ですがこちらも義務ではありません。では原産国を偽ってもよいのか?もちろんそんなことはありません。景品表示法により消費者の利益を守るため原産国の偽装表示は規制されています。

食品表示法:https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_labeling_act/

景品表示法:https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/

4. 家庭用品品質表示法による表示

家庭用品品質表示法は消費者庁のホームページに記載があります。

家庭用品品質表示法」は、消費者が日常使用する家庭用品を対象に、商品の品質について事業者が表示すべき事項や表示方法を定めており、これにより消費者が商品の購入をする際に適切な情報提供を受けることができるように制定された法律です。
引用元:https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/

家庭用品品質表示法は各品目に対して細かくその内容が定められています。例えばティッシュペーパーは寸法、枚数、表示者名(名称、連絡先)の表示が義務づけられています。

また、家庭用品品質表示法は輸入品に対しても適用されます。輸入販売業においてははチェックするべき法律ですね。こちらも資源有効利用促進法同様に罰則があります。

落ちこぼれ理系大学院卒の末路~中小メーカーの給与所得1年目~

introduction

理系学部の学生は、時期が来れば就職と院進学の進路を決断を迫られる。とりわけ工学系では院進学を選択する人のほうが多いであろう。もちろん、進路の選択は積極的に行われるべきで受動的・消極的理由で決定されるべきではない。しかし中には、周りに流され院への進学を決断という工程をなく受動的に選択してしまう人間が一定数いる。そんな人間は理系大学院を卒業しながらも大手には受からず、中小メーカーに進んでしまう危険性をはらんでいる。

不安と期待の給与

そんなこんなで成り行きで入った中小メーカー。1年目は研修ののち、開発の部署で仕事をした。早速、1年目は月収にして24万円、手どりは20万円。夏のボーナスはなく(泣)、冬は30万円、手取りにして25万円程いただいた。

年収的には261万円、手取りにして218万円

いかがだったでしょうか?理系大学院を卒業しながらの中小メーカーで働く人の給与を調べてみました。金額だけに注目すると、当然少ないですね!特にボーナスが絶望的です。友達との会話が辛かったですね(泣)。。。ただ4月に給与がもらえたのは幸いでした。

労働条件は…?

労働環境は正直良いほう。実際残業時間は多い月で15時間、少ない月はほぼ5時間でほとんど定時でした。おそらく均したら月平均は10時間切っていると思います。

休日も完全週休二日制に加え、夏の休暇や年末年始の休暇があり、年間休日は125日でした。有給も、希望通り取れました。ただし入社からの半年は有給が与えられていないため、そこに自由はありませんでしたが、結果的には困ったことはありませんでした。

ほかの福利厚生についてですが基本ないです。テレワークも、ワクチン休暇もありません。

所感

給与は確かに少ないですが、ライフワークバランスという面での満足度は高いので良いと感じています。給与に関しては自分の仕事が利益につながっているかというと、採算は取れていないと思うので多くを望める立場でもないので受け入れています。(もっとくれ。大企業すぎ。今後の昇給ペース、生涯年収、福利厚生を考えるとチート。)


共に生きるためのキャリアプランニング ダイバーシティ時代をどう生きるか [ 平岩 久里子 ]

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